【ご家庭でできるSDGs】「太陽光発電」と「家庭用蓄電池」を活用しよう!
はじめに
「SDGs」という言葉を最近よく耳にするようになりました。しかし、SDGsとは一体なんなのかがわからない方もいらっしゃると思います。
SDGsとは「持続可能な開発目標」を意味します。簡単に説明すると「世界中の様々な問題や課題を、世界のみんなで2030年までに解決していこう」という計画・目標のことです。
この「持続可能な」とは、「人間の活動が自然環境に悪影響を与えず、その活動を維持できること」を意味します。問題を改善するための活動を、長期間実施し続けられるということです。
SDGsでは地球上の様々な問題の解決に向けた17の目標が設定されています。その中には私たちが普段の生活で利用しているエネルギーの問題も含まれています。
SDGsは国や自治体、企業が取り組むもののように思われがちですが、そうではありません。私たち一人ひとりでも取り組んでいくことで、クリアする目標なのです。実際に個人やご家庭でもSDGsに貢献できることは色々とあります。
今回は光熱費削減のプロが、エネルギー問題に関するSDGsに焦点を絞り、目標の内容や皆さんで取り組むことのできる活動や、SDGsの目標達成に貢献できる「太陽光発電」「家庭用蓄電池」「EVパワーステーション」についてご紹介します。
まず「SDGs」について知ろう
そもそもSDGsとは何か?
今回はSDGsにおけるエネルギー問題の部分をメインにしますが、そもそもSDGsとは何か?という部分には触れておいた方が良いと思いますので、まずはそこからご説明していきます。
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」のことです。2015年の9月に国連のサミットで採択された世界共通の目標であり、現在の地球上のあらゆる問題や課題を2030年までに解決するための目標です。
SDGsのテーマは「leave no one behind(地球上の誰一人取り残さない)」。17のゴール(達成目標)と169のターゲット(ゴールのための具体的な目標)から構成され、日本はもちろん、世界中の国々が目標の達成を目指しています。その17のゴールとは・・・
【1】貧困をなくそう
【2】飢餓をゼロに
【3】すべての人に健康と福祉を
【4】質の高い教育をみんなに
【5】ジェンダー平等を実現しよう
【6】安全な水とトイレを世界中に
【7】エネルギーをみんなに そしてクリーンに
【8】働きがいも経済成長も
【9】産業と技術革新の基盤をつくろう
【10】10や国の不平等をなくそう
【11】住み続けられるまちづくりを
【12】つくる責任 つかう責任
【13】気候変動に具体的な対策を
【14】海の豊かさを守ろう
【15】陸の豊かさも守ろう
【16】平和と公正をすべての人に
【17】パートナーシップで目標を達成しよう
今回、169のターゲットまではご紹介できませんが、SDGsについての詳細は外務省の「SDGsアクションプラットフォーム」のページでご確認できます。ぜひ一度ご覧ください。
SDGs目標「7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」ついて
【7】エネルギーをみんなに、そしてクリーンにとは?
さて、上記の通り17のゴールがあるSDGsの中で、私たちの暮らしに直結する課題のひとつが7番目の目標「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」です。
目標7の内容としては、世界中のすべての人が安全かつ安心して使えるクリーンエネルギーを普及させ、地球上のあらゆるエネルギー問題を解決することを目指しています。
さらに目標7のターゲットには、以下の5つが設定されています。いずれも良質なエネルギーを低価格でより多くの人に届けることを目標としています。
《7.1》2030年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。
《7.2》2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。
《7.3》2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
《7.a》2030年までに、再生可能エネルギー、エネルギー効率、および先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究および技術へのアクセスを促進するための国際協力を強化し、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。
《7.b》2030年までに、各々の支援プログラムに沿って開発途上国、特に後発開発途上国および小島嶼開発途上国、内陸開発途上国のすべての人々に現代的で持続可能なエネルギーサービスを供給できるよう、インフラ拡大と技術向上を行う。
となっています。
なぜこのSDGs目標が必要なのか?
「【7】エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」の目標はご理解できたかと思います。それでは、なぜ、この目標の達成が必要なのかについて触れてみます。
現在の世界は様々なエネルギー問題を抱えています。先進国では「火力発電による二酸化炭素の排出」や、「原子力発電の是非」を問われている状況であり、開発途上国に目を向けると、経済的な問題などにより電力のインフラ整備が進んでおらず、エネルギーへのアクセスすら不十分な国と地域もあります。
このSDGs目標は、誰もがエネルギーにアクセスでき、そのエネルギーが環境を破壊することなく作り出すことを目指しています。なぜこれらの目標が必要なのかというと、世界では約10億人もの人々が、電力を利用できていないのが現状があり、かつ、その原因が複雑で多岐にわたるためです。
電力のアクセスが不十分な地域では、電気がないため子供達が何時間もかけて水汲みに行かされ、学習の時間が奪われたりしています。また夜間の照明がないため、十分にに学習する環境が得られない状況も重なります。つまり「電気を使えない」ということが、「多くの人々の学習や事業の機会を奪っている」ことになります。
また、世界の約28億の人々が生活のための電気の代用品として、薪や木炭、石炭や糞といった燃料を燃やして生活をしている状況です。これらの燃料の排煙が空気を汚染し、人々の健康や環境を害する原因になっているとも言われています。
これらの点から私たちの住む地球を守るためにも「エコでクリーンなエネルギーを」世界中に行き渡らせるための目標が必要なのです。
SDGsの目標7を達成するために、家庭でできる取り組みは?
冒頭でもお伝えした通り、SDGsは「世界中のみんなで取り組む目標」です。つまり、私たち一人ひとりが、SDGsをきちんと意識し、行動することによって目標の達成率は大きく変わるものです。とはいえ、世界規模のスケールの大きな目標であることも否めません。実際に「じゃあ、一体何に取り組めばいいの?」と、分からない方も多いかと思います。
そこで、「家庭でできるSDGsの取り組み」についてご紹介します。特別難しいことは求められません。普段の生活の中に「ちょっとの工夫・すこしの心がけ」で十分にSDGsに貢献することができます。ぜひ、暮らしの中に取り入れてみてください。
1:日ごろからこまめな節電を心がける
まず、日常のエネルギーの使い方に目を向けてみましょう。使っていない部屋の電気をこまめに消したり、エアコンを適切な温度で運転させたりすることで、無駄なエネルギーの消費を抑えるだけでも、立派に地球環境の改善に繋がります。電力の消費を抑えれば、電力の発電の為に燃やす化石燃料の量は少なくなります。日本のエネルギー問題においては化石燃料の枯渇の恐れが深刻な問題の一つになっています。
地球環境を守り、限りある資源を守るためにも、無駄なエネルギーを使わない省エネの暮らしを心がけていきましょう。
2:自家用車の代わりに公共交通機関や自転車を利用する
地球環境を守り、クリーンな社会を実現には、CO₂排出量の削減は必須です。私たちが普段使っている自家用車も燃料を燃やし、CO₂を排出させて走っています。例えば、利用できるときには自家用車の代用として、公共交通機関や自転車を利用することでも、CO₂排出量を抑えることにつながります。通勤や旅行など、どうしても自家用車を使わざるを得ない場合などには、アイドリングストップなどのエコドライブを心がけると効果的です。
3:環境に優しい再生可能エネルギーを選ぶ
現在、エネルギー問題の解決のため、世界中で加速しているのが「再生可能エネルギーへの転換」です。再生可能エネルギーは、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなどを利用して作られるエネルギーのことをいいます。
再生可能エネルギーは自然にあるもの、天然のものからエネルギーを生み出す為、石油など化石燃料のような枯渇する心配がありません。さらに、化石燃料を燃やす火力発電と異なり、CO₂を排出しない(増加させない)のもポイントです。
現在の地球における資源の枯渇に対する問題と、温暖化などの環境問題を同時に解消することができる再生可能エネルギーは、エコでクリーンな未来のエネルギーとして注目されています。
石油資源に乏しく、化石燃料のほとんどを外国からの輸入に頼っている日本において、再生可能エネルギーは日本国内でも生産可能ですので、エネルギー自給率の向上にもつなげることができます。
ご家庭で導入できる環境に優しい再生可能エネルギーは?
現在、エネルギー問題の解決のため、世界中で加速しているのが「再生可能エネルギーへの転換」です。再生可能エネルギーは、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなどを利用して作られるエネルギーのことをいいます。
私たちのような一般家庭において、一番ポピュラーで導入しやすい再生可能エネルギーは太陽光エネルギーになるでしょう。例としては、当社で取り扱いしている「太陽光発電」や「家庭用蓄電池」、「EVパワーステーション」などが挙げられます。次項では、これらの商品について詳しく触れていきたいと思います。
家庭で導入できる再生可能エネルギーとしての「太陽光発電」
前述の通り私たちの家庭での生活の中でも、再生可能エネルギーを選んで利用することは、SDGsの目標を達成するための大きな力になります。家庭における再生可能エネルギーとして、もっとも普及しているのが「太陽光発電」です。
太陽光発電は、ソーラーパネルにより太陽の光から電気を作り出し、その電気を家庭内に供給するものです。太陽のエネルギーという自然かつ無尽蔵なエネルギー源から電気を生み出し、発電の際にCO₂が発生することもありません。極めてクリーンな発電方法です。
この太陽光で生み出した電力を家庭内で使う(=自家消費する)ことで、電力会社から電気を買って使う量を削減できます。これにより、電気代を削減できると同時に、発電の為に使われる化石燃料の消費を抑えることにつながります。また、発電した電力に余りがある場合には、その電力を売る「売電」に回すこともできます。
この太陽光発電に「家庭用蓄電池」を組み合わせることで、さらにエコでクリーンな暮らしになり、SDGsへの貢献をより高めることができます。
家庭で導入できる再生可能エネルギーとしての「家庭用蓄電池」
家庭用蓄電池は、パソコンや携帯電話などに使われている「リチウムイオン電池」を大容量にしたもので、その中に電気を蓄えて、家庭内に電力を供給させるためのものです。
この家庭用蓄電池は太陽光発電と組み合わせることで、非常に高い効果を発揮します。太陽光発電で作った電気は、太陽光発電システム単体だけでは蓄えることが出来ません。
太陽光発電で作った電池を家庭用蓄電池に蓄えることで、発電ができない夜間~早朝にかけての時間帯であっても発電した電気を使えるため、太陽光発電システム単体よりもさらに電力会社から購入する電気の量を削減し、電気代の節約と化石燃料消費の抑制につなげることができます。
また、電力会社の深夜電力プランと併用すると、深夜の電力が安い時に電気を購入して蓄電池に蓄え、電気の消費量が多い時間の電力を蓄電池と太陽光発電でまかない、余剰電力がある時は売電するなど、ご家庭の電気の発電・蓄電・売電の効率がさらに高まり、電気代の節約とCO₂の削減ができるようになります。
その他にも、太陽光発電と家庭用蓄電池の導入にはさまざまなメリットがあります。クリーンでエコロジーで経済的になる太陽光発電+蓄電池の導入を、ご家庭のより良い暮らしのため、また未来の地球環境のため、2つの側面からご検討してみてはいかがでしょうか?
太陽光発電と家庭用蓄電池の特徴やメリットについての詳しい記事もありますので、よろしければぜひご一読ください。
【光熱費削減のプロが解説!太陽光発電の仕組みと大きなメリットについて】を読む
【光熱費削減のプロが詳しく解説!今注目の「家庭用蓄電池」の特徴やメリットについて】を読む
「電気自動車」+「EVパワーステーション」があれば、さらにクリーンでエコロジーな暮らしを実現
お住まいだけに限らず、私たちの普段の交通手段である自家用車も、再生可能エネルギーを利用することでSDGsに貢献することができます。その代表格が「電気自動車(EV)」です。現在では電気自動車の普及も進んでおり、以前よりも電気自動車もずいぶん身近なものとなりました。
電気自動車を動かすには当然電気が必要になりますが、一般的には街中にある充電スタンドに行って充電を行います。この電気自動車の電気を、自宅で充電できるようにするための装置が「EVパワーステーション」です。
EVパワーステーションを導入することで、ご家庭で電気自動車の充電ができるようになりますが、この装置に前述の太陽光発電と家庭用蓄電池を組み合わせて使用することで、太陽光で発電した電気を蓄電池に一旦貯め、蓄電池からEVパワーステーションに電気を送り、電気自動車に充電を行うことができます。つまり、車を動かすための燃料代を0円にすることも可能なのです。
また、EVパワーステーションがあれば、電気自動車のバッテリー電力を家庭での電気の消費に充てることも可能になります。使う電力を自ら作り出し、効率的に電気を利用することで、環境的にも経済的にも非常に有効な電気の使い方を実現できます。
ご紹介しました太陽光発電、家庭用蓄電池、EVパワーステーションの導入は、SDGsの目標達成の貢献という観点だけに限らず、さまざまなメリットを生み出すことが可能です。
太陽光発電、家庭用蓄電池、EVパワーステーションが、今後ますます普及することで、自然エネルギーによる電力の創出と利用が増加し、燃料の枯渇や地球温暖化など地球環境の破壊の原因を抑制し、SDGsの目標達成の大きな力になるものと考えています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は光熱費削減のプロの観点から、エネルギー問題に関するSDGs目標の内容や、皆さんで取り組むことのできる活動、SDGsに貢献できる「太陽光発電」と「家庭用蓄電池」「EVパワーステーション」の導入のメリットについてご紹介してきました。
繰り返しになりますが、SDGsは「私たちみんなが取り組み、解決していくべき問題」です。未来の世代へ「美しく豊かな地球環境」というバトンを繋いでいかなくてはなりません。
そのためにできることを一歩一歩、みんなで協力していくことが何より大切ですし、再生可能エネルギー、とりわけ太陽光発電や家庭用蓄電池、EVパワーステーションといった技術やハードウェアによる問題の解決を推進していくことも重要なことです。
私たち株式会社エコワークでは、今回の記事で触れました、太陽光発電や家庭用蓄電池・オール電化などを通じて、お客様の「より快適な暮らし」「より安心な暮らし」を実現するためのお手伝いをさせていただいております。
「毎月の電気代を安くしたい!」「もっと家の暮らしを快適にするには?」など、電気や暮らしに関する悩み、疑問がありましたら、私たち株式会社エコワークに是非一度ご相談ください。